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ニュース


□ 学会報告 □
第12回国際薬剤疫学会アジア会議・第25回日本薬剤疫学会学術総会


10月11日(金)-13日(日)に京都市勧業館「みやこめっせ」にて開催された 第12回国際薬剤疫学会アジア会議(ACPE)・第25回日本薬剤疫学会学術総会(JSPE)の参加報告です。日本でのACPEの開催は2010年以来9年ぶりであり、京都大学・川上浩司大会長のもと、JSPEとの併催で行われました。会期中はアジア太平洋地域を中心にアカデミア・企業・規制当局より約700名の参加があり、当分野からは教授 山口拓洋、助手 邱士韡、非常勤講師 宮路天平、D3 弘田紗瑛子の4名が参加しました。

初日の11日には教育セッションが開催され、大規模医療情報データベースを用いた薬剤疫学研究のデザインや交絡調整方法等について、4会場に分かれて講演が行われました。このうちAdvanced Pharmacoepidemiologyのコースでは、日本や台湾、オーストラリア等のアジア各国における医療データベース基盤の整備状況とその利活用の現状、また、国内外で実施されてきたアウトカムバリデーション等の研究紹介が行われました。
12日から2日間の日程で開催された本会議には、BRIAN L. STROM先生をはじめ欧米からも著名な先生方が招かれ、最新の薬剤疫学手法について講演を聴くことができました。計11のシンポジウムの中では、医療情報データベースの製造販売後安全性監視への利活用に加え、疾患レジストリ等のReal World Data(RWD)を医薬品の有効性評価にどのように活用していくか、承認申請の根拠資料として使用することを見据えた議論が活発に行われました。

ポスターセッションでは、当分野D3の弘田が『Timing of pediatric labeling and clinical trial evidence supporting approval of pediatric drugs in Japan, the US, and the EU』と題し、日米欧における小児用医薬品の開発状況について発表を行いました。当日は製薬企業の開発担当やPMS担当の方より、日本と海外との小児用医薬品の開発環境の違い等についてご意見を頂くことができ、良い経験となりました。

来年の日本薬剤疫学会は、慶應義塾大学薬学部芝共立キャンパスにて、11月28日-29日の日程で開催予定です。


第12回国際薬剤疫学会アジア会議・第25回日本薬剤疫学会学術総会


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